クレオ人事セミナーは、直接的・間接的に企業の人事に関わる方を対象に、2005年6月以来毎年2回ずつ開催しています。日本と大きく異なるアメリカの人事制度や慣習をご理解いただき、日々の業務にお役立ていただくことを目的としていますので、毎回異なる分野の専門家を招いて、人事・労務に関する幅広い分野の情報を日本語でお届けします。参加費用は無料、開催予定はウェブサイトや月刊ニュースレター、日系メディアなどで事前にお知らせ致します。
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第34回報告
第32回報告
第31回報告】
第33回クレオ人事セミナー報告
今回のセミナーでは、「評価面談を成功させるコツとは?」をテーマに、パフォーマンス管理における8つの重要な要素について解説いたしました。
第1部では、inLearning社のBob Anderson氏をお招きし、世代間による会社や仕事に対する期待の違い、数値化が難しい業務の評価方法、パーソナライゼーションの重要性、さらには効果的なインセンティブの在り方など、多岐にわたる視点からご講演いただきました。
第2部では、毎年恒例となっております来年度の昇給予算および昇給率について解説いたしました。WTW社の調査によれば、2023年の昇給率実績値は平均4.4%であり、予測値の4.6%を若干下回ったものの、70%の企業が「2022年よりも高い昇給率を実施した」と回答しています。
注目すべき点は、「予期される景気後退や業績悪化の懸念」を背景に、2024年の昇給率予測が2023年の実績値を下回っていることです。ただし、それでも2024年の予測値は過去10年間の水準を大きく上回っており、依然として高水準を維持しているようで、人材確保や人件費管理の両面で企業にとって大きな課題となりそうです。