これはその方の現在の状況によって大きく3つに分けることができるでしょう。

【卒業予定の方】
学生ビザの方であれば、OPT（Optional Practical Training/就労許可証）の始まる時期ともリンクしますが、OPTの始まる2〜3ヶ月前というのがおおまかな目安になり ます。卒業の1年以上前から企業へ応募する方もいるようですが、アメリカでは日系企業であっても日本のように同時期に一斉採用をする慣習がありませんし、ポジションが空いた時に求人が発生するのが一般的ですので、就職活動を極端に早く始めることは情報収集などの観点を除けばあまりメリットはないと考えた方が良いでしょう。

次に就職活動の方法ですが、最初にしっかりとした英文履歴書（Resume）とカバーレターを作成することから始めて下さい。それが済んだら就職マーケットにどのようなポジションがあるのかを条件と併せてなるべく多くリサーチしてみて下さい。その後自分の応募したいポジションや業界を決めて、その内容をしっかり研究して下さい。在学中の方であれば、恐らくここまでで数ヶ月かかるかも知れません。とにかく応募することから始める方も少なくないですが、まずは「応募するための準備」ができてから色々なポジションに応募しても決して遅くはありません。

【現在勤務中の方】
思い立ったらなるべく早く行動に移すこと。これは長く転職されていない方にとっては現在のジョブマーケットを知る上でも重要だからです。方法は転職意向度によっても変わりますが、「できれば転職したい」「良い勤務先があれば考えたい」という段階であれば、まずは手始めにジョブサイトへの登録、人材紹介会社への登録から始めるのが良いでしょう。これなら仕事が忙しくてなかなか求人情報がチェックできない方も色々な求人情報を得ることができますし、希望に合う求人情報が掲載されると同時にＥメール配信されるサービスもあります。ただし、いずれの場合も現在の勤務先や取引先などにあなたの転職活動が漏れないよう充分な注意が必要です。レジュメ登録型のジョブサイトも、名前や勤務先を伏せて登録できる機能もありますので、操作さえ間違えなければ特に問題はありません。また、紹介会社へ登録する場合は、しっかりとしたプライバシーポリシーを持っている信頼できる企業を選び、「必ずコンフィデンシャルで」と付け加えておけば安心です。こうして自分の希望にあったポジションが紹介されてから本格的な転職活動を開始すればよいのです。

【既に退職、または間もなく退職予定の方】
「今すぐに」とか「○週間後に退職する」というように、具体的な転職スケジュールが明確な場合は、さらに積極的な活動が必要となります。上記の方法と平行してジョブサイトに掲載されている求人情報をサーチして、希望の求人に応募することから始めてください。事前に登録が必要なものやＥメールで直接応募できるもの、上記のレジュメバンクへの登録を兼ねているものなど仕様は様々ですので、現在の状況にあわせて使い分けるのが良いでしょう。また、既に登録している人材紹介会社へのリマインドも効果的です。以前よりも仕事探しの緊急度が高まったことを伝えれば、より多くの求人案件を紹介してもらうことができます。